英書を読む

辞書を片手で・・・

英書を読むときには辞書を引く。以前は紙の辞書で、今は電子辞書で・・・。

要約について

2限の英書は学生にレジュメを作成させ、それに基づいて報告を行わせている。1回の分量は10ページ前後。それを2人で分担するので、1人5ページ前後を読んで、A4判で2枚ほどのレジュメにまとめてくることになる。 受講生は1年生。専門書を読んでまとめてくる作…

カタカナ語の言い替え

英書を読んでいると、カタカナ語をどこまで日本語に訳せばいいのか悩むことが多い。 昨日、センサスは「全数調査」 カタカナ言い換え35語発表という記事を読んだ。 「外来語を分かりやすい日本語に言い換える検討をしている」国立国語研究所のサイトには、…

democracyとdemocracies2

democracyは民主主義だと思いこんでいると、In advanced democracies, ……といった文章に出合ったときに、困ることになる。 実際、修士のときの英書の時間に、democraciesが出てきたときに、ある学生が「民主主義の複数形って何でしょうか?」という質問を発し…

social science とsocial sciences(2)

social sciences とsocial scienceはどう違うのか? この問いに本格的に答えようとすると、そもそも社会科学とは何か、という問いに行き着くが、ここでは英書を読む際の注意を喚起するために問いを立てたので、簡単に説明する。 社会科学に属する学問には、政…

democracyとdemocracies

単数形と複数形に関するクイズをもう1つ。 democracyは多くの学生が「民主主義」と当然のように訳す。それでは、複数形のdemocraciesは何と訳せばいいのだろうか?やっぱり「民主主義」?

social scienceとsocial sciences

冬休み入りして時間ができたので、学期中に書けなかった英書の読み方について、思いつくままに書いていく。 もっとも英書といっても専門は社会科学なので、理系や人文系の学生には役に立たないことが多いと思う。主に社会科学系の学部生を念頭に書いていく。…

抽象的で・・・

英書を読んでいる。前回まではアメリカやヨーロッパの歴史の知識がないと読めなかった。しかし、これらは(手間はかかるが)調べればわかることだ。今回は文章の抽象度が高く、何を言いたいのか、ダイレクトにわからない。抽象的な単語が用いられ、それらに与…

ラテン語の引用

ヨーロッパの研究者が書いた英語を読んでいると、ラテン語の名言、格言等の引用に出合うことがある。院生のときに集中していて読んでいた研究者はとくにその傾向が強かったので、岩波から出ていた『ギリシア・ラテン引用語辞典』を買った。 これはかなり重宝…

英書を読み始めたが・・・

大学院の授業で使っている英書は論文集。章ごとに書き手が違う。今回の章を書いている研究者の英語は、少々わかりにくく、何度も『新編英和活用大辞典』を参照したくなった。ということで、カフェを出て、家に帰って本格的に読むことにする。

私が使っている辞書

英書を読むときに、私が常用している辞書は以下のようなもの。 リーダーズ英和辞典 ジーニアス英和大辞典 ロングマン現代アメリカ英語辞典 以上は電子辞書に入っているもの。いつもカバンに入れている。 新編英和活用大辞典 プログレッシプ英和中辞典 アメリ…

その日本語、わかりますか?

以前、ゼミで何か本を読もうということになったとき、海外の著名な研究者の研究書の翻訳本を選んだことがあった。学生と一緒に読み始めたのだが、内容がさっぱりわからない。まるで理解できない。そこで、元の英語の本を見てみると、よくわかる。翻訳がひど…

読み続けていると・・・

大学院で読む英書の予習を続けている。まだ終わらないのだが、前回の分と会わせて50ページほど読み進めたことになる。このぐらい読んでくると、著者の英語にも慣れてきて読みやすくなる。 最初、読みにくいと感じる英語であっても、我慢して単語を丹念に調べ…

構文を理解して読む

専門英書を正確に読むためには、英語の構文が把握できないといけない。センテンスが長くなると、とたんに訳せなくなる学生がいるが、ほとんどが構文が把握できていないことに由来する。センテンスが長い場合、2つ、3つの構文が入り組んでいることが多い。構…

英書を読むときの注意(1)

6月16日の記事「英語を読む」で、「専門書を読むためには英語力だけでなく、専門的な知識も必要」だと書いた。 昨日の大学院の授業で感じたのは、専門的な知識が英語を正確に読み取ることを阻害することがあるということだ。どうしても自分が持っている専門…