要約について

 2限の英書は学生にレジュメを作成させ、それに基づいて報告を行わせている。1回の分量は10ページ前後。それを2人で分担するので、1人5ページ前後を読んで、A4判で2枚ほどのレジュメにまとめてくることになる。

 受講生は1年生。専門書を読んでまとめてくる作業は大変だろうが、まずまず頑張っている。とはいえ、不満はある。


 (学生にとって)大量のページを読むために、読み方が粗くなっているのだ。しかし、要約する、大意を取るということは、雑に読むことではない。しっかり読まないと、要約ではなく、間違ったまとめになってしまう(そのために、意味不明の文章がいくつも出てくる)。

 大量のページを速く読みたいということもあるのだろうが、速く読めば要約ができるわけではない。大意を取りながら読むということと、正確に読んできちんとまとめることは同じではない。

 まずは正確に読んでいくことが大事だ。時間がかかる?時間をかけなさい!時間をかけて(辞書を引き、文法書に当たって)、じっくり読んでいくことが、結局は(正確な)速読への近道である。