第2外国語のすすめ

 英語ができない、苦手な場合、英語以外の言語、いわゆる第2外国語に力を入れるという手もある。
 いくつかの高校では、英語以外に、フランス語、ドイツ語、最近では中国語、韓国(朝鮮)語を学んでいるそうだが、大多数の学生にとって、英語以外の言語は大学ではじめて学ぶことになる。
 これはチャンスだ!
 中学、高校と、英語、数学、社会等々、「できる」人と自分との差は開く一方である。ところが、そういう「できる」学生だって、ほとんどの場合、英語以外の言葉は大学ではじめて学ぶのである。他の科目では、後ろ姿が見えないほど離されているのに、第2外国語については同じスタートラインにつけるのである。
 語学は、とくに最初は、愚直に勉強する方が勝ちだ。名詞の性、動詞の変化等々、何度も何度も声に出して暗唱する、ノートに手が痛くなるくらい書きまくる。そうして、自然に口をついて出てくる、自然に手が動くなるようになるまでがんばる。そうしたら勝ちだ。
 語学はトレーニングだ。頭で文法を考えて話すなんてではダメだ。会話が成立しない。難しい構文でなくても、どんどん単語が、文章が出てくることが重要だ。

 なお、もし君が抽選にはずれて、第1希望でない語学を学ぶことになったとしても、決してくさってはならない。第2語学がアラビア語だとか、ブラジル・ポルトガル語タイ語なんていうあまり他の学生が履修しないような外国語の場合、ライバルが少ないのだから実は逆にチャンスなのだ。ちょっと一生懸命勉強すれば、君はトップクラスの仲間入りだ!

 というわけで、英語が苦手な諸君、第2語学で勝負だ!