同僚の場合
同僚に東南アジアの地域研究で活躍している研究者がいる。
彼の場合も大学で東南アジアのある言語を一生懸命学んだ結果、現在の地位を築いた。
彼の話によると、まず彼が選択した言語は履修者が少なかった。ライバルが少ないことに加えて、一緒にその言語を学んでいたのは、ほとんどが運動部の学生だった。残念ながら彼らは運動でも勉強でも優秀な成績を収めている模範的な学生ではなかったので、ちょっと勉強しただけで、同僚はそのクラスで最優秀の学生となった。
勉強すればできるという喜びを味わった彼はますますその言語の勉強をがんばった。それが今の研究者の地位を築くことにつながるのである。
語学は努力した成果が可視的である。単語を覚える、文章を暗唱する、そういうことを繰り返していくことにより、勉強すればできるということを実感しやすい。語学であってもできるようになると楽しいものである。勉強すればできるということがわかれば、他の勉強もがんばるというものである。
英語が苦手な学生諸君、勉強ができないと思っている学生諸君には、まずは同僚のように第2語学を一生懸命勉強してみることをすすめる。