頑張れ、受験生!(2)

 ゼミ生などと受験の経験談を交わすことがある。「模試や本番の試験の時に、『あっ、この問題はやったことがある!』、『そうそう、この問題はできなかった!』ということは思い出すのに、肝心の答えが思い出せなかった経験はないか?」と聞いてみると、たいてい「そういう経験、あります」という返事が返ってくる。

 「しめた!この問題は前にやったことがある。そのときはできなかったが、ちゃんと復習しておいたから大丈夫!」という学生よりも「あーっ、この問題、前にもできなかった。ちゃんと復習しておけば良かった」と後悔、反省している学生の方が多い。まあ、ちゃんと復習しないから第1志望を落ちてうちの大学に入学してくるのだけれど・・・。

 同じ問題集を3度繰り返せ、模試の復習をせよ、というのは、うちの学生の多くが経験している模試や本番での後悔、反省を回避するためである。確かにまったく同じ問題が出ることはないかもしれないが、入試の範囲が決まっている以上、同じような問題は出るのだ。もしまったく同じ問題が出て、それがまたできなかったら、それこそ悔しい。

 この時期は、できない問題をなくしていく、1度間違えた問題は2度と間違えない、という方針をとるのが正しい。試験の時に、そして合格発表のときに後悔しないために、これまで間違えた問題を2度と間違えないよう、しっかり復習しておこう!