大学院の授業で・・・

 大学院の英語文献購読の授業はレジュメを作ってもらって、それをもとに報告してもらっている。で、今日の担当者のレジュメだが、書いてある日本語がよくわからない・・・。

 日本語がよくわからない場合、原因は大きく2つ考えられる。1つはそもそも英語を読む力がない場合。構文がとれないとか、単語の意味を取り違えているといったケースはこちら。専門の知識に欠ける場合はさらに悲惨だ。学部生に多い。

 もう1つはきちんと時間をかけていない場合。そこそこ力があっても、丁寧に読んでいなければ、正しく訳せない。あるいは、英語で意味はとれている(ような)のだが、訳出に時間をかけていない場合。英和辞典を引いて、英英辞典に当たり、さらに国語辞典も見てみる、といったことをしていない。大学院生だと、こちらのケースが多い。

 今日の担当者は後者のようだ(と信じたい)が、もう少しきちんとした日本語を書いてきてほしい。週末にはレジュメをつくり終えていたらしいが、見返す余裕もあるはずだ。レジュメの日本語がきちんと理解できるか、確認すべきだ。

 書いた本人がわからなければ、他人にはなおさら理解不能だ。

 なお午前中に書いた「英書の予習を終えて・・・」の記事の中で、次のように書いた。

今日扱う章では、またアメリカ、ヨーロッパの各国のある統計データが出てくる。果たして担当者は対応する日本のデータを調べてくるだろうか。単に英書を読むということであれば別段調べる必要もない。しかし、大学院の学生であれば欧米についての文献であっても日本との比較の視点を持ちながら読む必要がある。したがって、当然調べておかねばならないのだが・・・。
この点については、問題なかった(ということにしておく)。