2010年を(個人的に)振り返る(初年次教育)

 初年次教育も4年目…。


 個人的には初年次教育のクラスもうまく行った!

 理由の一つは、今年の学生の質が良かったこと。推薦入試の学生を減らし、一般入試の学生を増やしたことが功を奏したのだろう、とりあえずこちらの話を聞く姿勢を見せる学生が大半であった。去年までの反抗的態度をあからさまに見せる学生がいないわけではなかったが、完全にマイノリティで他の学生への影響力を持たなくなったことが大きい。

 加えて、2年ゼミの学生をはじめとする先輩学生が頻繁にクラスを訪れ(るよう、こちらが仕向け)、自分たちの経験を1年生に語ってくれたことも好影響を及ぼした。学生たちは教員の言うことは聞かないが、先輩の言うことは聞く…。その「性質」を利用すると、うまく行く…。

 さらに、こちらの指導は少なめにして、学生同士で議論させることにした…。たとえば、要約の練習をする場合でも、書いたものを提出する前に、学生同士で交換して、読ませ、採点させる…ことをすると、下手なものは書けない…という緊張感が生まれる…。学力向上には、こういった緊張感が必要なのだ…。レジュメやレポートの課題もeラーニングの掲示版にアップロードさせて、他の学生に読まれる、他の学生のものを読める状況にしてみた…ら、期限を守って提出する学生も増えた!

 と、個人的にはノウハウを蓄積しつつあるのだが、それでも何をやってよいかわからない、できない学生の相手をしたくない…という同僚は多い…。さて、どうすればよいのか…。