頑張る1年生・・・

 1年の学生が頑張っている・・・。


 私が担当している初年次教育のクラスの学生だ・・・。目立たない、おとなしい学生だ・・・。入学したときはコンピュータも操作できなかった・・・。SPIの模擬テストも最低に近い評価だった・・・。高校時代の成績もぱっとしなかったと容易に想像される・・・。

 しかし、入学後、地道に努力したようだ・・・。前期の成績はそれほど悪くはなかった・・・。英語の共通テストで満点を取って表彰をされた・・・。そして、今度は第2外国語の検定試験を受けて合格したとのこと・・・。英語のテストで満点といっても中級レベルのクラスのテストだし、検定といっても一番下の級での合格だから、「できる」わけではない・・・。しかし、地道に努力し、確実に成果が現れている・・・。

 「高校までの中途半端な自分を卒業してみなさい」、「一回ぐらい真剣に勉強をしてみなさい」。前期の面接のときに、そう言った・・・。それが影響したのかどうかは定かではない・・・。友人たちの影響や英語、第2外国語の担当教員にはるかに与っていると思う・・・。

 とはいえ、学生の成長を見るのはうれしいことだ・・・。初年次教育のクラスがなかったら、おそらく(授業でも後方に静かに座っている)この学生の成長を見ることはなかった・・・。

 学生の成長を間近に見ることができるという点でも、初年次教育の導入は、(苦労も多いが)成功だったと思う・・・。