初年次教育に思う・・・

 後期になってようやく軌道に乗ってきた初年次教育・・・と、私は思っているのだが、どうもそう思っている教員は少数派のようで、多くの教員はかなり負担のようだ・・・。


 いや、私も負担は負担なのだが、現実問題として大学教育にスムーズに移行できない学生(ノートがとれない、レポートが書けない、レジュメを作れない、教員との接し方がわからないetc.)といった学生がいる以上、初年次教育の実施は不可避だ。

 通年は長すぎる、半期でいいという意見にも賛成できない。たとえばレポートの書き方を教える、レジュメの作り方を教えるとして、それだけでは不十分だ。レポートを書かせる、レジュメを作らせるという作業をさせねばならない。もちろん最初はひどい出来だが、仕方がない。きちんとしたレポートを書く、レジュメを作る経験がないからだ。問題点を指摘して、さらに練習させる。その繰り返しが必要で、繰り返していると、きちんとできるようになる学生が必ずいる。そういう学生が出てくるまで、我慢して続けなければいけない。

 教育には我慢が必要なのだ。