現場の話・・・

 高校訪問を行った教員から聞いた話・・・。


 高校訪問を行うと、大学についての高校教員の評価を聞くことができるという。直接的な表現を使ったり、間接的な表現であったり、ときに皮肉混じりだったりするのだが、うちの大学を高校がどのように評価しているか、わかるという。

 最近多いのは、推薦入試への注文らしい・・・。推薦学生を増やして欲しいという注文もあるのだが、どんな学生を取りたいのか明確でない、単に数が欲しいのではないかといった批判の方が多いようだ。これら批判はまったくその通りで、推薦入試がうちの大学を第一志望としている学生を取ることを目的とするのではなく、単に定員確保、受験生確保の手段になっているのではないか、そのため学生の質が低下しているのではないかと、われわれ学部教員も憂えているところだ・・・。

 問題は数の確保に躍起になって、質的低下を顧慮しない上層部だ・・・。現場の高校教員の声を聞くために、彼らこそ高校訪問をすべきだろう・・・。