満足感と失望感に絶望感・・・

 毎年のことだが、すべての新入生が大学生活に希望を持って入学してくるわけではない。うちの大学を第1志望として入学してくる学生よりも、第2希望、第3希望・・・で入ってくる学生の方が多い。満足して入ってくる学生よりも、失望して入ってくる学生の方が多く、中には絶望的な思いで入学してくる学生もいる。さまざまな思いを抱いて入学してくる学生を、しかし、1人でも多く満足させて卒業させねばならない。大学入試の失敗など、人生におけるほんの些細な失敗なのだ。いたずらに下を向くことなく、顔を上げ、胸を張り、まっすぐ前を見させなければいけない。ふてくされ、すねて、大学に来なくなったりしないように、また本来の能力をしっかり引き出すように、入学直後からしっかりケアしなくてはいけない。

 初年次教育の導入を主張した理由の1つだ。