マーク試験を考える・・・

 1つ前のエントリで、受験生の疑問に業界事情の側面から答えてみた。おそらく受験生は納得しないと思うので、個人的に思うことを書いてみる。


 結論から言えば、大学入試程度の試験はマーク試験でよい。大学で勉強する程度の能力があるか、知識があるかどうかを見ればよいのだから、マーク試験で問題はないと考える。

 高校までの勉強と大学から先の勉強の違いの1つは、前者の場合は正解が用意されていることがほとんどで、後者の場合は正解が用意されていないことがほとんどという点にある。正解がある勉強をしてくるのだから、正解を選ぶ試験で構わない。

 受験テクニックを身につけるのではなく、「本質を理解せよ」とか、たとえば歴史などだと「年号を丸暗記するのではなく、歴史の流れを把握せよ」などといわれたりするけれども、試験を前提として勉強している以上、合格する知識をしっかり身につけるべきだ。「本質」を問う問題など、大学入試でほとんど出題されないのだから・・・。

 「本質」を問いたいのなら(「本質」って何だ?ということはさておき)、とりあえず大学入試レベルで問われる知識、能力を身につけて、とっとと大学に入ってほしい。答えのない(というか答えは自分で考えて見つける)世界が待っている!