第2外国語

 先週、大学院の授業を終えて学生とお茶を飲みながら話をしたときに、その研究科では博士課程の試験で第2外国語を課さくなったことを知った。

 彼らの話によれば、「優秀な学生が第2外国語ではねられるから」ということらしいのだが、第2外国語の試験で落ちる学生が本当に優秀なのだろうか?

 確かに英語さえできれば問題はないのだろうが、むしろ英語はできて当たり前で、学問の世界においては外国語として扱うのがおかしいくらいだ(とはいえ、入学試験は必要だと思うが)。英語とは別に、外国語の試験をきちんと課すべきだと思う。

 英語以外の語学を学ぶことによって、英米とは違う思想、文化、歴史を学ぶのだ。博士課程の学生にとって、受験勉強で触れるだけであっても、それらは決して無駄ではないと考える。