科研費の書類を作り終えて考える

 私の研究には2つ大きな柱があって、1つは歴史的な内容を含んだもので、もう1つは現在の問題を扱っているものである。前者がメインなのだが、同業者からは後者の方でいろいろ仕事が入る。たとえば5月の学会報告はこちらのもの。結果、前者の業績は先送りになってきた。夏からずっと取りかかっていた論文は前者に関係するものだ。前者に関してはかなり久しぶりの論文となる。科研費の共同研究も前者に関連したもの。

 今回つくった科研費の書類は後者の方で研究を計画した。前者の方で出したくとも、ここ5年業績という業績がないためだ。後者の方ではそこそこ論文があるし、それなりに重要だと思うのだが、同時進行的な問題を扱うので、どうしても情報提供的な内容に終始しがちだ。ということで、書類をつくっていてもおもしろくない。自分がおもしろいと思わない研究は、やはり他人もおもしろいとは思わないだろうから、今回の結果も否定的なものになるような気がする・・・。

 どうせならメインの研究の方で、書類を作らなければいけないな。共同研究のこともあるし、来年は応募できるように、メインの方でしっかり論文を書くことにしよう。