ゆで玉子

 いつもよりずっと早く家を出て、大学近くでモーニングセットを食べたところ。お腹が空いていたということもあるのだが、セットについてくるゆで玉子が食べたかった。

 昨日のカレーの藤の記事で、ゆで玉子のことを書いたからかもしれない。カレーを「ゆで」で注文すると、ゆで玉子が供された。カレーが来るまでに殻をむいて食してしまう同輩たちもいたが、私は殻をむいた玉子を手に持ったままカレーを待ち、カレーが来るとルーがはねないようにそっと入れ、カレーとともに食べるのが常だった。

 同じ「ゆで」でも、カナリヤのゆでスタはすでに殻をむいたゆで玉子がいくつかに輪切りにされてスタライの上に乗っていた。ゆで玉子の殻をむいて注文した品を待つというのは、カレーの藤だけの儀式だった。