人事の話

 私が魔女に一撃を食らってうめいていようと、世間は動いている。人事の話も進行しているようだ。

 6月9日に人事がおかしなことになっているという記事を書いたが、そのからくりがわかってきた。やはり最初から採用予定候補者がいたようである。その人物に問題がなければよい。しかし、そうではない。研究者としてふさわしい業績を上げていない。

 この人物はかなり上の役職者と関係があるようだ。役職者たちは、「大学冬の時代」を叫び、教員に対して、教育、研究の両方により一層力を尽くすよう求めてきている。しかし、こんな人事をやるようでは、彼らの言うことを聞く教員はいなくなるだろう。公募をやりながら、コネが見え見えの人事をやるようでは、大学の評判も下がるばかりだ。いずれにしても大学の生き残りは難しい。

 大学の将来が今回の人事にかかっていると言ってもよい。大局的な見地から判断が下されることを強く望む。