未来への試練…

 大地震津波、そして原発事故。この国は災害の連鎖に見舞われている。この悲惨な状況から立ち直ることができるだろうか。


 何よりも立ち直らなければならない。想定外の規模の地震地震、想定外の原発事故。想定「外」であったことが、現実に起こった。そのために多くの犠牲者が出て、また今も多くの方々が苦労している。想定「外」を想定「内」にすることによって、犠牲者の方々に報いることができると思う。尊い命を犠牲にされた方々のためにも、立ち直らなければいけない。

 そして、それは可能だと思う。この悲惨な状況から立ち直ることはできる。たとえば原発事故。すぐに海水を注入することを躊躇し、また廃炉にする策を拒否したりと、東電の対処に不信感はある。しかし、海水を注入する決死の作業員、電源復活に奮闘する社員、協力会社の作業員、自衛隊東京消防庁の隊員の活動は、この悲惨な状況から必ず立ち直ることができるという確信を与えてくれる。

 与えられた状況は、未来への試練だ。この試練を乗り越えて、未来は開ける。この試練を現場で活躍する作業員、隊員らとともに、耐え、苦境を脱し、未来を開こう。