雪のキャンパス
学部生の頃の話・・・。
雪が激しく降るキャンパス・・・。前日からの雪が積もり、土曜日とあってキャンパスに人影は見えない・・・。
そんな日になぜキャンパスを歩いていたかは、覚えていない・・・が、その日のことはよく覚えている・・・。
雪がシンシンと降る音と私と友人とが雪を踏みしめる音しか聞こえないキャンパスに突如歌声が聞こえてきたのだ・・・。
一人の男子学生が、♪雪の降るまちを〜、と朗々と歌いながら歩くのに出くわしたのだ・・・。
今思えば、彼も雪が珍しい地方の出身だったのかもしれない・・・。が、そのときは、そんなことは考えず、ただ「いい大学に入ったな」とだけ思ったのだった・・・。