海外へ修学旅行・・・

 先日、修学旅行についての記事を書いたが、最近は海外へ修学旅行に行くことも多いようだ。うちの学生でも、韓国、中国、東南アジア、オーストラリアなど、いろいろなところに行っている。が、これが彼ら、彼女らにとって、どれほどの勉強になっているのか、はなはだ疑問で、感想を聞いていると、単なる団体海外旅行のような感じだ・・・。少なくとも海外経験について目を輝かして話す!といった学生に会ったことはない。ならば、国内であっても、自分たちで行き先を選び、それについて責任を持つ旅行の方が、よっぽど勉強になる。

 以下、聞いた話。


 ある高校の修学旅行の行き先はシンガポール。生徒の出来はそれほど良くないようで、海外修学旅行にも興味はない。大方の生徒は、仕方なく来たといった感じだった・・・。

 ところでシンガポールはもともと無人島だったので観光名所は少ない。名所の一つはマーライオンだが、これは世界3大ガッカリの一つといわれたりするほど、たいしたことはない。

 少ない観光名所の一つに、シンガポール発展の基礎を築いたラッフルズの像がある。高校生たちもこの像を観光したのだが、ラッフルズの功績を一通り聞いたあと、一人の男子生徒が像に向かってこう言ったそうだ。

 「てめえが、(シンガポールを発展させるような)んなことをしなけりゃ、俺たちはこんなところまで来なくても、良かったんだろー・・・。てめえ、余計なことをしやがって・・・。この野郎」

 そう言いながら、彼はラッフルズにガンつけしていた・・・。