ドコモの戦略

 ケータイWatchに、ドコモUSA吉川社長、米国に同社戦略を紹介の記事。

 CTIA WIRELESS(Cellular Telecommunications and Internet Association) 2007でのNTTドコモUSA社長の吉川雅喜社長の講演の紹介記事だ。


 興味深かったのは、iDの収益構造。

 クレジットブランドの「iD」による収益構造も紹介された。仮に店頭で10,000円分購入すると、まず店舗から、加盟店を管理するカード会社(アクワイアラ)に2.5%(250円)の手数料が支払われる。このうち80円はアクワイアラの収入となり、160円はカード発行会社(イシュア)に支払われる。残りの10円は、ブランドコミッションなっており、このケースでは「iD」というブランド、つまりドコモに支払われる。また、イシュアからブランドに対しても手数料10円が支払われる。

 10,000円の売上が発生すると、手数料は250円で、アクワイアラ80円、ブランド20円、イシュア150円という形で収入を分け合う。なお、iDのイシュアとしてはDCMX三井住友カードなどが存在する。三井住友カードアクワイアラとしても活動しているという状況だ。

 おサイフケータイと併せて、「生活インフラにしよう」として(利益を上げようとして)いるのらしいのだが、携帯電話を電話として、データ通信端末としてだけ使いたいユーザーにも配慮してもらいたいんだけど・・・。