教養・専門・大学院

 どこの大学でもそうだが、教養科目よりも専門科目を、それら学部の科目よりも大学院の科目を担当することの方が、「偉い」と考える教員がいる。

 私は、能力の低い院生を教えるよりも、伸びる可能性のある学部生を教える方が楽しいし、やる気がまったく感じられない3、4年生よりも、やる気のある1、2年生を教える方がやりがいがある。大学院で教えるという肩書きに魅力を感じる教員は結構いるようだが、私には理解できない話だ。


 ただ、大学院の授業の方が確実に少人数で、したがって授業準備は非常に楽だ。しかし、それを「魅力」と考えるならば、教員という職業を放棄したに等しい。