「学生の権利」

 Cosさんという高校の数学の先生が、先日私が書いたコーネル大学式ノートを取り上げ、私のブログもご紹介くださった。Cosさんのブログをちょっと覗かせてもらったら、コーネル大学式ノートの記事の前で、「大学って」と題する吉村作治のエッセイを紹介している。

 それに対して、学生の権利は大幅に増えている。教室の飲食は厳禁だったが、今は健康を考えてOKなのだ。こちらが講義をしている時、うら若き女子学生が大口あけてペットボトルから直接ゴクゴク飲む風景は目にあまる光景だ。

 担当教員が「飲食厳禁」と言えば、教室で飲食をする学生はいない。少なくとも私の場合は・・・。そういうことを言わなければ、もちろん「ゴクゴク飲む」光景が見られる。注意をしなければ、携帯を弄る学生は出てくるし、私語をする学生も出てくる。内職する学生も散見されるが、これらは初回の授業でしっかり注意しておけば、(ほぼ)問題はない。そもそも授業中の飲食を「学生の権利」として謳っている大学があるのだろうか?

 吉村作治のような有名人が書いているので、これが大学の実情だと思われる方も多いかもしれないと思い、ちょっと訂正してみた。

 エッセイの中で、吉村は「大学の教授はおおむね教員免状を持っていない。ということは、教員ではなく、研究者なのだ」と書いているが、研究者であるならばいたずらに誤解させるようなことは書くべきではない。