「どこにでも行く!」

 昨日、「こんな大学には勤めたくない!」という記事を書いたが、こんなことを書けるのは私がすでに専任として大学で働いているからである。

 院生、助手の頃は、日本全国どこでも行く!覚悟でいた。もちろん急勾配の坂を毎日上り下りする覚悟もあった。どこでも行く覚悟があったので、助手採用が決まったら免許を取りに教習所に通った。郊外に立地し、公共交通機関では通勤が不便な大学も多い。日常生活に車がないと不便な地域もある。そのことを考えて、免許を取ろうと考えたのだった。

 助手の任期は2年。任期終了とともに専任で採用されねばならない。免許を取りに行くことは、絶対に専任になる、どこでも行くという意気込みの表れであった。

 2年後、何とか今の大学に採用された。幸いなことに、公共交通機関が発達している地域で、車を運転する必要はない。車を買う必要もなかったが、運転する機会もなく、多くのペーパードライバー同様、私もゴールド免許の持ち主である。