行きつけの店

 実は、うちの大学の近くにも女性がお酒をつくってくれる店がある。
 私はあまり行かないのだが、同僚の何人かはこの店の常連だ。新任のM先生もすでにボトルキープをしているらしい。学部長に連れて行ってもらったのが縁で常連になったようだが、学部長の方は彼らほど頻繁には通っていない。「ママが下品」で「下ネタを連発」するのが理由らしい。もっとも一度学部長に連れて行ってもらったときには、学部長の方が先に下ネタ話をしていた。
 女性がお酒をつくってくれると言っても、女の子はいない、ママが1人で切り盛りしている小さなスナックである。50年くらい前だったら、ママも女の子と呼ばれていたんだろうな。
 人生経験豊富なママは説教好きで、この説教が嫌で店に行かなくなるものもいれば、逆に説教を聞きたくて通う常連もいるようだ。
 彼女がつくる「おにぎりは絶品」と、同僚が言うのだが、すでに何軒もハシゴしたあとで食べているのだからどれほど信用できるのだろう。
 今度、確かめに行ってこようと思う。