ポチポチと・・・

 原稿執筆の最中。
 昨日、ワープロの話を書いた。私がこの業界に身を置いていられるのは、1つには大学院入学とワープロの普及が重なったこともある。
 1つは字が下手で、自分の字を見るのが嫌だということがある。それ以上に、急いで書くと判読できない場合が多々ある。
 第2に原稿用紙に書いていく、という作業が苦手だった。頭に浮かぶ考え、アイデア、思いをそのまま文章にしていくことは、ブログの記事の単文のような場合はともかく、レポート、論文になるとかなり難しい。構成を考えて、段落を入れ替えたり、書き直したり、書き足したり、現在ワープロで簡単にできることが、手書きでは困難であり、それ以上に時間的コストがかかる。提出のための「清書」という行為が、無駄に思えた。
 こういったことがワープロの登場によって克服された、少なくとも克服されると考えたので、回りの学生に比べると比較的早い時期にワープロ専用機を購入したのであった。そうしてまずはタッチタイピングができるように、ポチポチと入力の練習をしたのだった。